傭兵団の最後
- 備考:
ゴイェン傭兵団は小国の正規軍と肩を並べられるほどの組織力と
経験を備えた最高の傭兵団だった。
度重なる戦闘でも名声を広めたが、傭兵長ゴイェンはいつも兄弟たちを心配した。
戦場で生きていかなければならない傭兵たちは戦争が終わると
結局、生計を心配しなければならないという事実をよく知っていたためだった。
ある日、ゴイェンは内緒の提案を受けた。
カルフェオンの連邦ラクシとの長い戦争の末に
劣勢に追い込まれたダンデリオン軍部がゴイェンに手を差し伸べたのだ。
死地に飛び込むものだった。
ダンデリオンが後方支援を約束したが、
すでにダンデリオンにそれだけの兵力は残っていなかった。
傭兵団全員を騎士団に昇格させるという提案も少しは怪しいと思った
だがゴイェンは皆の予想とは違う決定を下した。
ダンデリオン軍部の提案を受け入れたのだ。
いつも冷静な判断を下したゴイェンの事なので誰も彼の決定を疑わなかった。
兄弟たちはいつものように出征を前に杯を交わした。
それがゴイェン傭兵団の最後の姿だった。
墓を守る者の[依頼] 中、デレック・ニムスと[会話]で獲得可能