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キャサリンの歌 I
- 備考:
カーマスリブの光を作れる3番目の歌で、罪のない命に害を与えられなかった純粋な魂の持ち主、キャサリン姫の歌である。
遠くにあるイリヤ島から来たという子ども、オーウェンは常に警戒した。早くイアナロスの野に連れて行かなければならないのに…。
しかし連れていくどころか、話をすることすら難しかった。私は、母に切に祈った。
母よ、この秋が過ぎってしまう前に、初雪が降る前に、私があの子の全てとなれますように。
何の疑いもなく私の手を繋いでついてくるように…最後の鍵を許してください。
…私は、彼女の心を掴むために全力を尽くし、時間が経つにつれ、段々と色々な話をするようになった。
そしてある日、オーウェンの小さな口から、奇妙な一言が出た。
『ブフラ...カヘリアク...』
彼女は顔も知らない父の日誌からみた、一節だと言った。ああ…私たちには忘れられない一言。
オリアナ様が言っていた、あの者に間違いない。オーウェンには、カーマスリビアに襲った全ての混沌の元凶、「あの男」の血が流れていたのだ。
…私たちはお互いにいつも優しく、いつも真心で接した。
いつの間にか、私は彼女の全てになり、彼女は私の全てになっていた。
しかし、この子は鍵だ。根の世界から抜け出した、純粋な魂。
秋が終わっていく。冬になる前に、終わらせなければならない。