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パヤーズ
- 備考:
パヤーズは商団の所属ではないが、その技術と実力が認められ、商団から声がかかった人物だ。パヤーズは過酷な環境での黒い石の採鉱によって摩耗して壊れた道具を修理できると言われ、喜んで商団の提案を受け入れてムズガルへと向かった。
しばらくの間、パヤーズは非常に楽しい時間を過ごしていた。毎日のように修理するツルハシが山ほどあり、他では経験できないほど損傷の激しいそのツルハシが鍛冶屋としての挑戦意欲を掻き立てた。
しかし、ある瞬間から、シェン商団が鉱夫たちからお金を稼ぐために質の悪い補給品を支給し、まともなツルハシを高額で売り始めるようになった。急に修理の依頼が減ったことに気づいたパヤーズは、その事実に絶望した。一方で傭兵たちからの依頼は増えたが、そのほとんどは特に壊れてもいない武器や防具の手入れをする仕事だった。弱者を虐げることに使われる武器のほとんどは無傷で、パヤーズの仕事はただその武器を磨くことだけだった。パヤーズはすぐにでもこの村を離れたかったが、契約が彼をムズガルに縛り付けた。