幼いひと、幼い恋

依頼タイプ: 家門依頼

- 備考:

過去の自分を、あなたを通して見つめなおす。繰り返される出会いと別れに、心が枯れていくころ、久々に面白い人と知り合った。自分より年下だった彼は、道端で出会った私に一目ぼれし、遠くからずっと付きまとっていた。初めは、彼のことをうっとうしいと思っていた。傷つくようなことを言ったり、冷たく無視したりもした。すると彼は、目につかない場所で見守らせてほしいと頼んだ。呆れるほど盲目的だった彼を見て、私は過去の自分を思い出すこともあった。そして、何度かのデートを許した。彼は、私に全力を尽くした。私の言うことは無条件に聞き入れてくれた。風邪をひいて横になっていると、カルフェオンからフローリンまで一気に走ってきては雨でびしょびしょになった姿で、薬草を渡してくれた。彼がこれ以上傷つく前に、私にできることはとことん悪い人になって彼の心から消え去ることだった。